Assessment of Reported Comparative Effectiveness and Safety of AtypicalAntipsychotics in the Treatment of Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia: A Network Meta-analysi
JAMA Netw Open. 2019 Mar 1;2(3):e190828
BPSDに対する抗精神病薬のメタアナ
薬間で死亡や脳血管疾患に差はなかった
プラセボとの比較でリスペリドン(OR 3.85),オランザピン(OR 4.28)は脳血管疾患のリスクが上昇した
アリピプラゾールが最も効果があり安全性がありオランザピンがメリットが少ないかもしれないが統計学的には有意ではないことに注意する必要がある
効果と安全性はトレードオフになる
BPSDに対する単一の最も効果的で安全な選択肢は存在しない
こういった薬を使う時にメリットと安全性の評価は個別に行うべきである
という内容でした
当たり前のことですがBPSD→薬、という直結回路ではなく、
・まず「エビデンス」のある非薬物療法を行う
→環境要因の調整(デイサービスやリハビリ)
→増悪因子の把握・調整(便秘や疼痛,他の問題)
→対応を家族と共有(指さしや怒鳴ったりしない,間違っていることを言っても否定しない,ゆっくりしゃべる,アイコンタクトする,目線を合わせる)
・使ってもなるべく長期使用は避ける
・使ったら副作用のフォローはする(日中の傾眠,アパシー/無気力,転倒,薬剤性パーキンソン)
...etc基本を大事にする姿勢はわすれないようにしていきたいです(自戒もこめて)