今回のJCは
痛風に対するdual energy CTの診断精度
外傷による痛みに対するロキソプロフェン局所薬の効果
初期うつに対するBZOの効果
OSASの眠気に対する治療薬
などなどです
dual energyは尿管結石の領域でも熱い(?)Topicですね
The diagnostic performance of dual energy CT for diagnosing gout: a systematic literature review and meta-analysis. Rheumatology (Oxford). 2019 May 14. pii: 5489342.
dual energy CT(DECT)の痛風に対する診断精度のメタアナ,10の研究が対象
個人ベースの評価では感度81%特異度91%
関節ベースの評価では感度83%特異度88%
6w未満の期間では感度55%特異度89%
結論:DECTは確立した痛風に対してが高い診断精度を有するが近日発症に対しては低い
Efficacy and safety of loxoprofen sodium topical patch for the treatment of pain in patients with minor acute traumatic limb injuries in Brazil: a randomized, double-blind, noninferiority trial. Pain. 2019 Jul;160(7):1606-1613.
外傷後の痛みは経口NSAIDsで治療される
しかしいくつかの有害事象を引き起こすので局所剤が代替
ロキソニンパッチの有効性と安全性を評価
18-65才のブラジル人で相性による上肢や下肢の中等度以上の疼痛
LX-P(ロキソニンパッチ)とLX-T(経口ロキソニン)を比較
7d後の疼痛を比較
鎮痛効果は有意差なし
有害事象はパッチが14.2%,内服が30.2%
外傷に対するロキソニン局所薬は内服と同等の鎮痛効果があり安全性は優れていた
Antidepressants plus benzodiazepines for adults with major depression
Cochrane Database Syst Rev. 2019 Jun 3;6:CD001026.
最初の4wにおいて抗うつ+BZOは抗うつより症状緩和や寛解に関して有用(陰性症状/SMD -0.25,エビデンスは中程度)
急性期(5-12w),連続期(12w-)ではその効果は維持されなかった
容認性は有意差ないが,併用療法のほうが副作用が多いという報告もある
脱落率は併用療法のほうが少ない(RR 0.54)
不安症状に関しては有意差なし
Solriamfetol for Excessive Sleepiness in Obstructive Sleep Apnea(TONES 3). A Randomized Controlled Trial.
Am J Respir Crit Care Med. 2019 Jun 1;199(11):1421-1431.
覚醒促進効果がある選択的ドパミン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬solriamfetol(JZP-110)のOSASに対する効果の検証37.5mg,75mg,150mg,300ngの全ての容量で効果があった
有害事象はプラセボの47.9%,solriamfetol群で67.9%
重篤な有害事象はプラセボで2人,solriamfetol群で3人,薬に関連したとは考えられなかった
よく見られたsolriamfetolの有害事象は頭痛(10.1%),悪心(7.9%),食欲低下(7.6%),不安(7.0%),鼻咽頭炎'5.1%)
OSASで過度な眠気がある患者に対して有意に覚醒を改善し眠気を減少させた