Multicenter Emergency Department Validation of the Canadian Syncope Risk Score
JAMA Intern Med. 2020 Mar 23
非常に有用性の高い報告がでていたCSRSの多施設前向き研究
結論からいうと予測と結果にあまり差はなくCSRSは非常に有用であり,リスクに応じて入院,SDM,帰宅をするのが良いでしょうという結論
doi: 10.1001/jamainternmed.2020.0288
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32202605
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32202605
失神患者のリスク層別化を行うCSRSの多施設前向き研究
失神から24時間以内にERを受診した16才以上が対象
2014年3月から2018年4月
参加者は3819人
年齢 53.9±22.8 女性は54.7%
3.6%で30日以内に重篤な転機(不整脈性,非不整脈性含む)
0.3%が死亡した
予測リスクと観察されたリスクに特に差はなかった
30d以内の重篤な転機
Very Low(-2点以下):0.2%(非不整脈は0.1%)
Low:(0点 or -1点)0.7%(非不整脈は0.2%)
Medium(1-3点):8.0%(非不整脈は2.2%)
High(4-5点):19.2%(非不整脈は3.6%)
VeryHigh(6-11点):51.3%(非不整脈は9.0%)
※CSRSの項目(CMAJ. 2016;188:E289-98)
迷走神経反射がおきる素因(温かくて混雑した場所,長期の立位,恐怖,感情,疼痛):-1
心疾患の既往:+1
血圧の異常(SBPが90未満か180以上)+2
トロポニン上昇(99%タイル以上):+2
軸の異常(<–30° or >100°) :+1
QRS>130ms:+1
QTc>480ms:+2
ER診断が迷走神経反射:-2
ER診断が心原性失神:+2
VeryLowとLowの群で死亡ないし致死性不整脈になった人はいなかった
-1点以下であれば感度97.8%特異度44.3%
失神から24時間以内にERを受診した16才以上が対象
2014年3月から2018年4月
参加者は3819人
年齢 53.9±22.8 女性は54.7%
3.6%で30日以内に重篤な転機(不整脈性,非不整脈性含む)
0.3%が死亡した
予測リスクと観察されたリスクに特に差はなかった
30d以内の重篤な転機
Very Low(-2点以下):0.2%(非不整脈は0.1%)
Low:(0点 or -1点)0.7%(非不整脈は0.2%)
Medium(1-3点):8.0%(非不整脈は2.2%)
High(4-5点):19.2%(非不整脈は3.6%)
VeryHigh(6-11点):51.3%(非不整脈は9.0%)
※CSRSの項目(CMAJ. 2016;188:E289-98)
迷走神経反射がおきる素因(温かくて混雑した場所,長期の立位,恐怖,感情,疼痛):-1
心疾患の既往:+1
血圧の異常(SBPが90未満か180以上)+2
トロポニン上昇(99%タイル以上):+2
軸の異常(<–30° or >100°) :+1
QRS>130ms:+1
QTc>480ms:+2
ER診断が迷走神経反射:-2
ER診断が心原性失神:+2
VeryLowとLowの群で死亡ないし致死性不整脈になった人はいなかった
-1点以下であれば感度97.8%特異度44.3%
失神のリスクを層別化するCSRSは有用であり,低リスク患者は退院,中リスクの人は意思決定共有アプローチを使用し,高リスクは短期入院が推奨される
CSRSの使用によって患者の安全性が向上し医療リソースの使用が減らせることが期待できる