【JC】非癌末期への緩和ケア介入(BMJ. 2020 Jul 6;370:m2257)
非癌末期患者に対する緩和ケアは救急受診や入院を減らし,在住地での看取りが増加した
Association between palliative care and healthcare outcomes among adults with terminal non-cancer illness: population based matched cohort study
BMJ. 2020 Jul 6;370:m2257.
2010-2015年カナダのオンタリオにおける Population based matched cohort study.
緩和ケアを受けた人の中で非癌の人は23265人
緩和ケアを受けなかった人の中で非癌の人は40055人
非癌末期への緩和ケア介入は受けていない人と比較して
→救急受診の減少(aOR 0.88)
→入院の減少(aOR 0.88)
→ICU入室の減少(aOR 0.59)
→自宅での看取り増加(aOR 1.67)
認知症末期でなくなった人は救急受診,入院が多く,自宅での看取りがすくなかったが,住んでいる場所(入所の有無)によって結果が異なった。認知症末期でなくなった人は緩和ケアの導入は自宅ないし施設での死亡の減少と関連していた(aOR 0.68)。しかし.自宅で住んでいる人は緩和ケアの介入で自宅で看取りになる確率が高かった(aOR 1.35)