ある病院総合診療医の備忘録+α

関東在住の総合診療医・老年病専門医です。日々の学びの書き留め用に。 Twitterもはじめました。 @GHhrdtk

JC 流し読み:日本でのPEG留置の数は2007年がピーク

Decreasing Use of Percutaneous Endoscopic Gastrostomy Tube Feeding in Japan
 J Am Geriatr Soc. 2018;66:1388–91.

Brief report
 
欧米では高度認知症患者の0.5-38%で経管栄養をうけているが,日本では約50%と頻度が高い。
2014年に厚生労働省がPEG留置の診療報酬を4割下げた影響を調べた。
 
結果としてPEG留置の数は2007年がピークで2011年以降大幅に減少している
2014年→2015年の診療報酬改定でさらに減少した。
PEGを使用している半数の人が80才以上の高齢者
PEG交換の件数も2013年以降徐々に減少している
 
逆に在宅でIVHを受けている人の数は2007年が最も低く,その後増加傾向にある
在宅のIVHを受けている人の4割が80才以上
 
日本の意識調査に関しての研究では
・老年医の90%が経管栄養の適応は神経疾患,脳卒中と考えており,認知症に適応があるの考えているのは46.8%
・感情的な要因や法律的な要因が医師の経管栄養の決定に関わっている
・日本の医師は生命維持のデバイスの保持より離脱に否定的な態度を取る傾向がある
・医師は経管栄養の決定に関して保留より推奨をする頻度のほうが高かった
という結果であった