個人的には入院中の発熱は結構興味深いテーマなんですが、なかなか研究が進んでいない領域っぽい感じもありそうです。施設要素や患者要素による影響が大きいことや、発熱、だけでなく、その他のバイタルや症状によっても対応がかわるので研究とすると難しい気もします。
古い文献ですが個人的にはこの文献がまとまっていて勉強になりました😊
■Brief report: incidence, etiology, risk factors, and outcome of hospital-acquired fever: a systematic, evidence-based review
J Gen Intern Med. 2006 Nov;21(11):1184-7.
院内での発熱の発生率は2-17%
感染症の割合は37-74%
非感染症の割合は3-52%
原因として多いのは尿路感染症,肺炎,副鼻腔炎,血流感染
非感染症の原因で多いのは処置関連(輸血),悪性腫瘍,心筋梗塞,肺塞栓
→非感染性の発熱患者における抗生物質の使用率は29%から55%で,平均使用期間は6.6日から9.6日
院内発熱の感染性病因の危険因子は、研究によって異なる
→侵襲的な処置の数
→高熱,WBC上昇
→DM