ある病院総合診療医の備忘録

関東在住の総合診療医・老年病専門医です。日々の学びの書き留め用に。 Twitterもはじめました。 @GHhrdtk

発熱の指示簿に関する単施設後ろ向き観察研究 Int J Gen Medにアクセプト

Relationship between the use of preprinted physician orders for hospital-acquired fever and time to blood culture collection: a single-center retrospective cross-sectional study

 

 

発熱時の指示簿と血液培養採取までの時間をしらべた後ろ向き観察研究、Int J Gen Medにアクセプトいただきました😊

 

入院時の発熱の指示簿は「発熱時 Dr.call(+コールをもらった医師は診察しに行く)」という感じで初期研修の時に習ったんですが、どうやらそうでもないところもある。院内だとデバイス留置の人多いし、発熱時クーリングや解熱剤だと血液培養や菌血症の診断おくれるんじゃない?、というのをまず調べるために菌血症の症例を後ろ向きに調べてみました

 

色々Limitationがある研究なのですが、指示簿の違いで発熱から血液培養採取まで1時間以内の割合や、発熱から血液培養採取までの時間に指示簿の内容で5時間くらい差がでるという結果でした

 

そりゃそうだ、という結果ではありますが、院内の発熱や発熱時の指示簿って日常診療のキーだとおもうので少しづつ調べていきたいと思います

 

入院患者の発熱に関して興味あるかたはこちらも是非ご参照ください😊

 

https://generalistcwtg.hatenablog.com/entry/2021/10/28/172524