【書籍:総合診療医がケースで教える副作用を診るロジック 】
じほう様に載せていただいた、症候学と副作用を組み合わせた連載がとうとう書籍化いたしました
「薬を飲む→Aという症状が出る→添付文書をみるとAの記載がある→副作用の診断」という形で薬剤性の診断がともすればミスリードされてしまったり、「薬を飲む→Bという副作用が出る→Bの症状にCという薬が出る」のパターンの処方カスケードや、知ってさえいれば迅速診断できる副作用が診断がつかないまま月日がたつ...だれもが経験があるのではないでしょうか?
森玄先生の発案と「薬剤性」の判断の妥当性を高めるには良くある疾患の臨床像(illness script)を抑えておくことと、薬剤による有害事象のパターンに習熟しておく事が大事なのではないかという発想がきっかけでじほう様での連載が始まり、本書に至りました。
そのため本書籍では薬剤の副作用になりうる鑑別疾患のおおまかなillness scriptと症状をおこしうる薬剤の網羅的なリストアップを心掛けております。
本書の内容は臨床の現場において医師・薬剤師をふくめた様々な人への助けとなれば幸いです。
最後に、執筆にあたって協力や御助言をしてくださった、志水先生、森先生、前田先生、じほう様の関係者様、執筆者の皆様この場を借りてお礼を述べさせていただければと思います