2021-01-01から1年間の記事一覧
BigDataのrandomサンプル+前後比較の研究で抗コリン/鎮静剤の新規使用は転倒に関連した骨折のリスク増加と一時的に関連しているという結論 Effects of anticholinergic and sedative medication use on fractures: A self-controlled design studyJ Am Geria…
そもそも背景で骨粗鬆症と難聴の関連などなど知らなかったので勉強になりました Osteoporosis, bisphosphonate use, and risk of moderate or worse hearing loss in womenJ Am Geriatr Soc. 2021 Nov;69(11):3103-3113 難聴は米国で3番目に多い慢性疾患ADL…
Pharmacist-led interventions to improve medication adherence in older adults: A meta-analysisJ Am Geriatr Soc. 2021 Nov;69(11):3301-3311.成人のアドヒアランス改善(Med Care. 2010;48(10):923-933.)喘息の患者のアドヒアランス改善(Eur Respir J. 2…
いよいよ今日から『岸辺露伴は動かない』3夜連続で放送開始ィィイ! 初日は“ザ・ラン”っ!! JCは今月のJHMのTWNDRより・退院処方に何も考えずにビタミン剤入れないでね・そもそもアルコール使用障害の評価と治療を検討しようね・食事に関する不安があれば適切…
骨粗鬆症に対するBP製剤の効果はすぐにはでないので...どれくらいの予後があれば骨粗鬆症の治療を開始するか...という問題がありますIndividualizing Prevention for Older Adults(J Am Geriatr Soc. 2018 Feb;66(2):229-234.)の文献では70歳以上の女性 8ヶ…
最近JAGSでLonelinessに関する文献が多い気がします孤独は約3年ほど健康寿命を短くするという、孤独が健康寿命にに与える影響を評価した研究がでていました Loneliness and health expectancy among older adults: A longitudinal population-based studyJ A…
終末期に社会的孤立と孤独はそれぞれ1/4にみられるが,両者両方を経験する患者は少ないという内容。 孤独感と社会的孤立は相関しない、などなどこの辺の領域の学びになる内容でしたThe epidemiology of social isolation and loneliness among older adults d…
薬剤ふくめ凝固異常がある状況での胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置は可能というレビュー Safety of Thoracentesis and Tube Thoracostomy in Patients With Uncorrected Coagulopathy: A Systematic Review and Meta-analysisChest. 2021 Nov;160(5):1875-1889.…
高齢者や認知症患者での疼痛管理の不十分さはGeriatricでの問題の1つです 在宅設定での検証と鎮痛による機能改善を証明した研究になります Pain treatment and functional improvement in home health care: Relationship with dementiaJ Am Geriatr Soc. 20…
Effect of age on treatment outcomes in benign paroxysmal positional vertigo: A systematic reviewJ Am Geriatr Soc. 2021 Oct 26. doi: 10.1111/jgs.17485BPPVは高齢者の転倒リスクを高める可能性があるBPPVの治療のための耳石置換法の有効性に対する年…
JHMのTWNDRより、EF低下した心不全患者が急性非代償性心不全で入院するとき、水分制限、の意味はあるのか? 恥ずかしながらこれ全然知らなかったので勉強になりました。。。 ※TWNDRは明確な結論や臨床実践の基準を示すものではありません。興味ある人は是非…
Cost-effectiveness of secondary fracture prevention intervention for Medicare beneficiariesJ Am Geriatr Soc. 2021 Dec;69(12):3435-3444Key Points 骨粗鬆症性骨折後の二次骨折予防介入は,メディケア受給者にとってコスト削減になる可能性が高く,結…
VitDの濃度が高いことのPositiveな効果(転倒による入院が減る)を検証した14-15年の研究。ベースラインの血中濃度測定もされていて待望の長期研究、ということで個人的には胸熱な研究です ビタミンDに関しては何回か取り上げさせてもらっているのですが...今…
POLSTは重症患者やフレイル患者の治療強度に影響するか?というシステマティックレビュー ACPや終末期医療において選択肢にあがるPOLST、その効果に関してのレビューになります The influence of POLST on treatment intensity at the end of life: A system…
Am J Med よりサイアザイド系利尿薬の副作用に関する報告(Am J Med. 2021 Sep;134(9):1148-1154) HCTZは個人的には12.5mgで使うイメージでいますRisk of Electrolyte Disorders, Syncope, and Falls in Patients Taking Thiazide Diuretics: Results of a Cr…
Risk of Intestinal Necrosis With Sodium Polystyrene Sulfonate: A Systematic Review and Meta-analysisJ Hosp Med. 2021 Aug;16(8):489-494. 高K血症に使う薬の1つ,Sodium Polystyrene Sulfonate(SPS)/ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(商品名:ケイキサ…
患者さん視点のDiagnostic Excellence(JAMA. 2021 Nov 18) JAMAで進行中のDiagnostic Excellence、患者さん視点での...ということで5つのポイントが紹介されました。 いろいろと身につまされる内容でした。。以降がんばります!! Diagnostic Excellence Throu…
Quality improvement outcomes from the introduction of a geriatrician into a rehabilitation settingJ Am Geriatr Soc. 2021 Sep;69(9):2648-2658.リハビリ病院において老年病コンサルト/CGAはFIMスコアは改善するという研究 2009年1月1日から2019年6月3…
前回のPERSPECTIVE(J Hosp Med. 2021 September;16(9):568-569.)に異議あり!!のPERSPECTIVE 個人的にはhypothesis-driven physical examination(HDPE:鑑別診断を考えながら行う身体診察)の視点は大事だとおもっているので,どちらかというと前回の記事よりの…
衝撃的なタイトルなので読まずにはいられなかったのですが...意義の低い診察(例:蜂窩織炎で入院した人に毎日胸部聴診を行う)をするくらいであれば,ベッドサイドの時間を患者さんとの対話,問題点の共有や不安や希望などを話す時間に使いましょう、という話し…
JHMの「Things We Do for No Reason™」(TWDNR)シリーズよりH.pyloriの血清検査の意義は? の抜粋です ・内視鏡検査の適応がある人は生検で診断を・内視鏡検査の適応がない人では便中抗原か尿素呼気試験を(血清検査は使用しない)・便中抗原か尿素呼気試験を…
抗精神病薬やコリンエステラーゼ阻害薬は転倒リスクか?(BMJ. 2021 Sep 9;374:n1925) 今回は投薬前と投薬後をビッグデータを使って比較するという研究。実は治療前の状態が一番リスクが高いという結果で,Benefit/Harmバランスを考える上での試金石になるよう…
歯科介入による高齢者の体重減少の抑制効果(J Am Geriatr Soc. 2021 Sep;69(9):2498-2506.) MEALS ON WHEELの「O」にあたる部分の介入。 歯が少ない人に歯科介入があると体重減少のリスクを減らせるという日本からの観察研究になります。胸熱ですね。 Dental…
JAGSより転倒予防介入のメタアナリシス(J Am Geriatr Soc. 2021 Oct;69(10):2973-2984) 運動+αが有用という結論 Interventions for preventing falls and fall-related fractures in community-dwelling older adults: A systematic review and network meta…
入院設定での非劣性研究という設定ですが,皮下注/CSはもっといろいろな設定でつかってよいと個人的には思っていますAdverse effects of subcutaneous vs intravenous hydration in older adults: An assessor-blinded randomised controlled trial (RCT).Age…
ADAのガイドラインには「Sole use of sliding scale insulin in the inpatient hospital setting is strongly discouraged. (Grade A)(Diabetes Care. 2019 Jan;42(Suppl 1):S173-S181.)」と書かれ、52個の論文がHITしたけど改善効果しめしている論文ないよ(…
入院中に生じた血圧高値に対して,(アムロジピンなど)半減期が長い薬の効果判定はゆっくりやらないと過剰投薬/降圧のリスクがあること,入院中に無理に薬剤介入しないまでも生活や食事のお話をして退院時にプライマリ・ケア医につなげること,を意識しておくは…
Association Between Physician Part-time Clinical Work and Patient Outcomes (JAMA Intern Med. 2021 Nov 1;181(11):1461-1469.) 19170人のホスピタリストの分析で「1週間のうち臨床をしている日数が多い人のほうが30d死亡率が低い」という結果が発表され…
前提の「VitDが充足している」の詳細がみつけられなかったのですが...栄養介入(乳製品を中心としたCaと1g/kg/d目標の蛋白補充強化)のみで骨折や転倒が減る,しかも女性も男性も!!ということで個人的にはすごい研究かなと・高齢者の骨折リスクをへらすための栄…
2019年のJHMのEditorialより(J Hosp Med. 2019 Mar;14(3):190-191.) ・医療者は無症候性の高血圧がすぐに進行して臓器障害を引き起こすのではないかという根拠のない不安を抱いている・過剰治療による潜在的な有害性を理解していない ・血圧上昇をみたら下げ…