2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
日本で「診断エラー」の普及を阻む要素とは!? 第22回病院総合診療医学会の診断エラーWGで行ったケースレポートWSメンバーであつまった際に話題になったテーマ「日本で「診断エラー」の普及を阻む要素とは!?」に関して、オンラインでKJ法を行いRoot Cause Ana…
□前庭性片頭痛に関してmigraine-associated vertigo ではなく vestibular migraineのほうが主流っぽいということを先日後輩から学びました個人的には末梢性めまいの頻度はBPPV>前庭神経炎>前庭性片頭痛と思っているので、それなりに重要だと思っていますと…
Changes in influenza vaccination coverage associated during the COVID-19 pandemic in Japan https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/jgf2.462医療機関負担軽減のために2020/21シーズンに呼びかけられていたFluワクチン接種,はたしてその結果…
急性呼吸困難に対するPOCUSは診断精度改善 Ann Intern Med. 2021 Apr 27 USを臨床現場でもっと使おう、には賛成ですが、どう使うべきかや「臨床での判断に影響するか」を検証するのはすごく大事です。(USを不要に追加したりしていないかの検証も)。この研究…
前回にひきつづきALS関連で,診断遅延を短くするには?(Neurol Res Int. 2020 May 11;2020:1473981.)の内容です。 ALSの症状4パターンの把握とRed flag「進行性の構音/嚥下障害」「(特に左右非対称性の)進行性の局所の筋萎縮」 の早期認知がやはり鍵なのと、…
ALSの診断までの時間と初回診察に関連する因子(J Neurol Sci. 2020 Oct 15;417:117054.)の抜粋になります。 多く診たわけではないですし、これが鑑別に上がる/鑑別の片隅にのこるときはじわりとくる感覚を覚えます。。診断までのプロセスも、可能性が高いと…
転倒ガチ勢によるガチ評価というところでしょうか。転倒で介入可能な原因が見逃されているという研究。頻度が高すぎる!?など色々思うところはある結果ですが,「視力評価の視点は大事」「FRID(fall-risk-increasing drug)への介入はER側だと難しい」とも思い…
フレイルの表現型基準すべて該当するとPoint of no returnかも?(J Am Geriatr Soc. 2021 Apr;69(4):908-915) 個人的には激熱論文でした。フレイルは表現型モデルのほうが臨床的には使いやすいです。3-4個であればリターンできる可能性があり,5個すべて該当に…
難聴や難聴+視力障害は認知機能低下リスクという論文です。難聴自体が認知機能低下リスクですが、視力障害もくわわると上乗せされるかも?という話でした。(なお、視力障害単体では有意差なし) Longitudinal Association Between Hearing Loss, Vision Loss,…
勝手にロールモデルにさせていただいている森川先生を見習い、自分の所属しているWGの活動を残す、という作業に取り組んだ結果... 『診断エラーワーキンググループの活動報告および診断エラーの歴史と文化に関する考察』の内容を病院総合診療医学会和文誌「…
スタッフの渡邊先生が「医療機関負担軽減もふくめ2020/21シーズンにFluワクチン接種が呼びかけられていたが,接種率は変化するか?」を検証した単施設アンケート研究をJGFMのLetterに提出させていただいたところ無事アクセプトをいただきました!!対応もはやく…
介護者の評価はどのようにするべきかというインタビューの論文です。標準化された介護者評価が良いことにはみな賛同しているが,障壁は色々...という結果です(フレイルのJ-CHSのような簡潔かつ妥当性のある評価が理想ですよね)。 Caregiver Needs Assessment …
介護者のニーズやリスクは多様で、構造化した評価はされていないという報告でした。ぱっと思いつくのがZaritですが...Resultの内容には納得です。そうはいっても非構造化の評価が悪いかどうかは評価が必要だと思います。 (診断学的にもSystem1 vs 2は特に変…