2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧
著者がPC医という点でも痺れる蜂窩織炎の診断の難しさを扱ったScoping reviewです(Br J Dermatol. 2019 May;180(5):993-1000) □個人的なまとめ ・薬剤や化粧品使用歴の聴取は大事 ・「抗菌薬不応性」「両側性」の蜂窩織炎は診断見直そう(というか違う) ・症…
救急外来での蜂窩織炎の診断の正診率は7割程度(JAMA Dermatol. 2017 Feb 1;153(2):141-146) 診断も大事ですが,それだけじゃなくて原因検索,治療,再発予防...などなど蜂窩織炎は結構難しい/奥が深い疾患と思っています。 Costs and Consequences Associated W…
小脳梗塞はシンプルな小脳梗塞,椎骨動脈解離→延髄外側+小脳梗塞,(散発含む)小脳+他の病変にも梗塞があるなど複数パターンが混在するのと,椎骨動脈解離はこれはこれで難しいので...考えれば考えるほどごちゃごちゃになるのですが... シンプルに ・椎骨動脈解…
LACNESに続いてPOCNESに関して ●POCNESに関してのまとめ(J Pain Res. 2019 Feb 19;12:715-723.)・ACNES様の痛みが傍脊椎3-5cm以内の分布にある(ほとんどがTh11と12)・圧痛部位は狭く,感覚異常を伴い,Pinch signは86%で陽性・鑑別診断は神経根性疼痛,脊椎関節…
島根の和足先生の報告(BMJ Case Rep. 2021 Feb 26;14(2):e241421)千葉の石塚先生の報告(Am J Medに掲載予定)と日本からLACNESの報告が2021年に相次いでいるのできっとunderdiagnosisな人もいるのではないかと妄想しております(自分もACNESは前だよね...うー…
VitDスクリーニングに関するJAMAのreviewです(JAMA. 2021 Apr 13;325(14):1443-1463) 無症候性の人に対してはメリットがない、という結果。VitDスキーな自分としては身体機能,ADL,転倒などをアウトカムとして患者群を選んでやれば...とは思っているのですが…
アルツハイマー型認知症の患者に非定型抗精神病薬を使用すると認知機能低下(MMSE 0.9点低下)と関連という報告(J Am Geriatr Soc. 2021 Apr;69(4):955-963.) また認知症のNPI‐Q/行動心理症状を改善する薬剤もありませんでした。 Psychotropic Medication and …
高齢者医療においてNSAIDsは須く悪い、というのも極端な気もしますし、こういう検証は大事だと思います 暴露が自己申告というのが気にはなりますが。。Association of Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs with Kidney Health in Ambulatory Older Adults…
「診断エラー学のすすめ」が本日発刊になりました!!「診断エラー」は外来で5%,院内有害事象の6-17%,院内死亡の10%とすごく身近ははずなのに軽視されがちな領域です。しかし,患者安全の領域では最大のTOPICであり,頻度は前述の通りコモンです。診断エラーの存…
Eliciting the Patient’s Agenda- Secondary Analysis of Recorded Clinical Encounters(J Gen Intern Med. 2019 Jan; 34(1): 36–40.)が掲載されたJGIMの号のEditorialです 病歴聴取に関してすごく勉強になりました (中断の意味に関してはTriple Eや効果的な…
病歴聴取の中断に関して(J Gen Intern Med. 2019 Jan; 34(1): 36–40.) すごく有名な18sでの中断研究*1,その後...というJGIMからの研究でした。研究自体は意思決定共有ツールを導入しても患者の懸念事項の聴取の割合は改善しなかったという結果。ほかに中断ま…
カーネット徴候の存在を知って全例ルーチンでとるようにしたら最初に陽性になったのが虫垂炎の症例だったのは一つの思い出です腹痛のフィジカルは単一の情報に飛びつくのではなく,症例や状況によってどう使うか/解釈するか、が醍醐味なのかなと思っています …
Frailty Combined with Loneliness or Social Isolation: An Elevated Risk for Mortality in Later LifeJ Am Geriatr Soc 68:2587-2593, 2020. 背景:フレイル,孤独,社会的孤立は全て有害的に関連しているが,その組み合わせに関しては知られていないデザイン…
JAGSのEditorialより We Need a Paradigm Shift Around End-of-Life Decision MakingJ Am Geriatr Soc. 2021 Feb;69(2):327-329 どう解釈するかは色々考えがあると思いますが勉強になりました (現状だとこのへんの進展が漸進的なので...)終末期の意思決定に…
意思決定能力を失ってしまった患者さんのために選ばれた後見人の場合,終末期において強めの治療をするか?という問いへの答えがJAGSで出ていました(J Am Geriatr Soc . 2021 Feb;69(2):342-348.) 違う国の研究なので日本で同じ結果がでるかはなんともですが…
DOAC内服でループスアンチコアグラント(LAC:lupus anticoagulant)が偽陽性になるようです。いままで知りませんでした。。。すみません。。。 (というか,これって結構わからん殺しの予感がっ!!?) そもそも症状はどうなのか、陽性はLACのみで他は大丈夫なのか(…
楽しみにしていたMedicinaの救急診療の好手・悪手ようやく読破しました!!自分の好きな本の1つの「ERエラーブック」とにたようなイメージで,様々なトピックでコンパクトにpitfallとおすすめの一手がまとまっていて読みやすかったです。 https://www.amazon.co…
楽しみにしていた本「症候診断ドリル」こちらもようやく読破しました!!読みやすい+基本がしっかり抑えられているのと,ところどころ深掘りされているので勉強がある程度おわったなと思っていた症候の復習にもなりました(勘違いしていただけという説も)https:/…