診断関連
高齢者診療における"Diagnostic Excellence"とは?(JAMA. 2022 Mar 8;327(10):919-920) JAMAの Diagnostic Excellenceシリーズより抜粋です 個人的にはめちゃめちゃささる内容でした!! 高齢者医療における診断のエッセンスがぎゅっとつまった内容で...非常に…
Relationship between the use of preprinted physician orders for hospital-acquired fever and time to blood culture collection: a single-center retrospective cross-sectional study 発熱時の指示簿と血液培養採取までの時間をしらべた後ろ向き観察…
剣状突起痛/Xiphodynia 頻度はまれ(?)ながら心窩部の筋骨格系の疼痛の鑑別に必ず入る疾患の剣状突起痛(Xiphodynia) 少し前の外来で紹介状をみて「剣状突起痛に違いない!!」とおもって意気込んだことがありました カーネット陽性、感覚低下あり、ピンチサイン…
Hearing assessment—The challenges and opportunities of self reportJ Am Geriatr Soc. 2022 Feb;70(2):386-388難聴のスクリーニングや評価に関してJAGSのEditorialから抜粋 これまでの流れがまとめられてわかりやすい内容でした◯難聴のスクリーニングとし…
JAGSより難聴の自己評価に関しての研究(J Am Geriatr Soc. 2022;70(2):490-500.) よく難聴のスクリーニングで自己評価法を使われますが...認知障害が進めば進むほど自己評価による難聴の感度が低下するという研究でした。 他に認知症ありの高齢者に対する代…
Medication use quality and safety in older adults: 2020 updateJ Am Geriatr Soc. 2022 Feb;70(2):389-397.より紹介論文③ 介護施設職員を対象とした多因子介入で不要な抗菌薬処方は減るか?(JAMA Intern Med. 2020 Jul 1;180(7):944-951.) 安全性を示しつ…
きっかけがあって調べてみました 新規発症の糖尿病、既往歴や家族歴の丹念な聴取は大事だなと思いつつ...そうはいってもなかなか難しい問題だなと思います Initial Misdiagnosis of Proximal Pancreatic Adenocarcinoma Is Associated with Delay in Diagnos…
4-ATついでに以前から興味があった3D-CAMに関しても調べてみたところ...CAM-ICU vs 3D-CAMの研究や日本語版があることなど色々勉強になりました ①3D-CAM: derivation and validation of a 3-minute diagnostic interview for CAM-defined delirium: a cross-…
チームで低活動型せん妄に関してディスカッションになったついでに調べてみました② 4-ATに関して+低活動型せん妄に関しての前置き(長文)になります😊 低活動型せん妄に関しての前置きです □低活動性せん妄に関して(BMJ. 2017 May 25;357:j2047)(完全に抜粋です…
調べる機会があったので副腎不全の診断エラー関連まとめてみましたrandom コルチゾールのオーダーの閾値の設定などこのへんは色々と難しいと日々感じます。。。 Primary adrenal insufficiency in the United States: diagnostic error and patient satisfac…
現在勤務している病院では2015年に救急外来で小児頭部外傷に関しての診療マニュアルを作って運用をしていました。そして昨日行った小児科の先生との合同勉強会にあわせて、最近の流れはどんな進化しているのか調べてまとめてみました □PECARNルールに関して(…
研修医の長先生とみた尿膜管遺残膿瘍の症例をEmerg Med Jに掲載いただきましたhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35321922/https://emj.bmj.com/content/39/4/278腹痛+臍からの排膿という特異的な症状で受診されたのでSnap診断にいたった症例ですとはいえ、臍…
#科研費採択基盤(C) 採択されました研究に関する考え方もこの2-3年で変わり,診断エラーWG(現:良質な診断WG)初代共同代表の宮上先生に触発され挑み,無事結果が出ましたWGの皆様,特にお忙しい中御助言いただいた宮上先生,原田侑典先生,和足先生,志水先生本当に…
最近NEJMで出たFUOのレビュー(N Engl J Med. 2022 Feb 3;386(5):463-477)で院内FUOのところに「Mycoplasma hominis」の記載があったのですが...経験もなくそもそもさっぱりわからなかったので少し調べてみましたMycoplasma hominisは泌尿生殖器の常在菌で一…
Association between age at onset of multimorbidity and incidence of dementia: 30 year follow-up in Whitehall II prospective cohort studyBMJ. 2022 Feb 2;376:e068005. 高血圧,聴覚障害,喫煙,肥満,うつ病,糖尿病...いろいろ認知症も予防可能な部分が…
すこし前ですが、良質な診断WG(旧:診断エラーWG)で行った下部消化管穿孔を対象とした多施設後ろ向き観察研究の研究がScientific Reportで公開されました Diagnostic error rates and associated factors for lower gastrointestinal perforationSci Rep. 202…
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34938563/https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ccr3.5211 Fitz-Hugh-Curtis syndrome without salpingitis: Should contrast-enhanced computed tomography be a routine diagnostic procedure?Clin Case Rep. 202…
発熱+肺にGGO+肺炎球菌尿中抗原陽性(+肝障害)という症例で...最終診断が肝膿瘍+Strep sppによる尿中抗原の偽陽性という症例、EJCRIMに一発アクセプトいただきました 迅速に原稿を仕上げてくださった納冨先生,御指導いただいた和足先生,弘重先生,志水先生あり…
【Clinical Image掲載】 Lateral tongue bite in patient with transient loss of consciousness https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ccr3.5264一過性意識消失でみられる舌側面の咬傷は頻度は少ないですがてんかんに特異的で診断的価値が大きい所…
UpToDateの「What's new in geriatrics」より抜粋④ ここ数年での知見を踏まえたRLSの新しい推奨(Mayo Clin Proc. 2021;96(7):1921-1937) 薬剤使用に伴う問題からドパミン受容体作用薬よりプレガバリン,ガバペンチンの推奨があがっています①週2日以上のRLSに…
いよいよ今日から『岸辺露伴は動かない』3夜連続で放送開始ィィイ! 初日は“ザ・ラン”っ!! JCは今月のJHMのTWNDRより・退院処方に何も考えずにビタミン剤入れないでね・そもそもアルコール使用障害の評価と治療を検討しようね・食事に関する不安があれば適切…
薬剤ふくめ凝固異常がある状況での胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置は可能というレビュー Safety of Thoracentesis and Tube Thoracostomy in Patients With Uncorrected Coagulopathy: A Systematic Review and Meta-analysisChest. 2021 Nov;160(5):1875-1889.…
Effect of age on treatment outcomes in benign paroxysmal positional vertigo: A systematic reviewJ Am Geriatr Soc. 2021 Oct 26. doi: 10.1111/jgs.17485BPPVは高齢者の転倒リスクを高める可能性があるBPPVの治療のための耳石置換法の有効性に対する年…
JHMのTWNDRより、EF低下した心不全患者が急性非代償性心不全で入院するとき、水分制限、の意味はあるのか? 恥ずかしながらこれ全然知らなかったので勉強になりました。。。 ※TWNDRは明確な結論や臨床実践の基準を示すものではありません。興味ある人は是非…
患者さん視点のDiagnostic Excellence(JAMA. 2021 Nov 18) JAMAで進行中のDiagnostic Excellence、患者さん視点での...ということで5つのポイントが紹介されました。 いろいろと身につまされる内容でした。。以降がんばります!! Diagnostic Excellence Throu…
JHMの「Things We Do for No Reason™」(TWDNR)シリーズよりH.pyloriの血清検査の意義は? の抜粋です ・内視鏡検査の適応がある人は生検で診断を・内視鏡検査の適応がない人では便中抗原か尿素呼気試験を(血清検査は使用しない)・便中抗原か尿素呼気試験を…
入院中に生じた血圧高値に対して,(アムロジピンなど)半減期が長い薬の効果判定はゆっくりやらないと過剰投薬/降圧のリスクがあること,入院中に無理に薬剤介入しないまでも生活や食事のお話をして退院時にプライマリ・ケア医につなげること,を意識しておくは…
タイトル的に...読まずにはいられないっ!!(JOJO1部風)ということでJAMA view point より"Diagnostic Excellence"良質な診断/優れた診断の6要素(安全,効果的,患者中心性,適時性,効率性,公平性)の紹介と,それぞれをうまくバランス良くやっていくのが大事だよね…
診断はゴールではないよね?というJAMAのViewpoint病いの経験の理解の理解も踏まえた患者中心であり,わからないという状態を受け入れる余地があり,多元的でアートなものであるべきという深い内容でした。特にDiagnostic uncetainlyとかそのへんは色々個人的…
個人的には入院中の発熱は結構興味深いテーマなんですが、なかなか研究が進んでいない領域っぽい感じもありそうです。施設要素や患者要素による影響が大きいことや、発熱、だけでなく、その他のバイタルや症状によっても対応がかわるので研究とすると難しい…