2021-01-01から1年間の記事一覧
タイトル的に...読まずにはいられないっ!!(JOJO1部風)ということでJAMA view point より"Diagnostic Excellence"良質な診断/優れた診断の6要素(安全,効果的,患者中心性,適時性,効率性,公平性)の紹介と,それぞれをうまくバランス良くやっていくのが大事だよね…
診断はゴールではないよね?というJAMAのViewpoint病いの経験の理解の理解も踏まえた患者中心であり,わからないという状態を受け入れる余地があり,多元的でアートなものであるべきという深い内容でした。特にDiagnostic uncetainlyとかそのへんは色々個人的…
ガバペンチノイド(プレガバリン,ミロガバリン,ガバペンチン)→浮腫→利尿剤、の処方カスケードの研究(J Am Geriatr Soc. 2021 Oct;69(10):2842-2850.) ガバペンチノイドというくくりを初めて知りました。。 CCB→浮腫→ループに引き続き,リリカ→浮腫→利尿剤の処…
JHMの「Things We Do for No Reason™」(TWDNR)シリーズよりせん妄を呈した高齢者にルーチンで尿検査を行うか? の抜粋です CommonDzのプラクティスやその背景をしっかり見直すよい機会で勉強になりました Things We Do for No Reason™: Obtaining Urine Tes…
個人的には入院中の発熱は結構興味深いテーマなんですが、なかなか研究が進んでいない領域っぽい感じもありそうです。施設要素や患者要素による影響が大きいことや、発熱、だけでなく、その他のバイタルや症状によっても対応がかわるので研究とすると難しい…
Medicina 2021年11月号 外来で役立つAha!クエスチョンでConvulsive syncope(失神性痙攣)をメインに病歴聴取に関して執筆させていただきました!!https://www.igaku-shoin.co.jp/journal/detail/39317https://www.amazon.co.jp/dp/B09JBKMR1B/ 病歴聴取の精度…
DraftですがUSPSTFの低用量アスピリンに関しての勧告が発表されました 引き続き一次予防に使うことはあまりない、という方向でよさそうです。 (日本の研究でもその方向性かなと思っています) https://www.uspreventiveservicestaskforce.org/uspstf/draft-re…
IPASSバンドルをつかった申し送りのRCTで有意差なし...どう解釈するか、というBMJQSのEditorial ざっくりと意訳すると・IPASSのエビデンスは揺るぎないもの・医療安全の介入試験は関連因子(リーダーシップ,環境の変化,導入の詳細,組織の歴史...etc)が多くRCT…
Visual snow syndrome 頭痛専門医の先生に教えてもらって初めて知りました 片頭痛合併例が多いようです。症状が特徴的なので知ってさえいれば反応できそう!?な疾患だと思いました Visual snow syndrome: A clinical and phenotypical description of 1,100 c…
入院患者さんでWBC±発熱がまずでて色々検索するも原因不明→その後に下痢でCDIの診断、というCDIあるあるジレンマ 入院患者においてWBC>15000+下痢なし、の状況でCDI検索はするべきかに関してのJC先行研究(Clin Infect Dis. 2002 Jun 15;34(12):1585-92)WBCが…
敗血症疑いにおける救急外来でのバイタルサインの予後比較qSOFA vs NEWS ファイッ!!→NEWSは感度高め,qSOFAは特異度高めという結果Comparison of qSOFA and Hospital Early Warning Scores for prognosis in suspected sepsis in emergency department patien…
鳥と卵、どっちがどっちはともかく...難聴→認知症、だけでなく難聴と身体機能低下速度、難聴と身体機能低下の存在、は関連があるという報告。 このへんは今後出るであろう前向き介入研究に期待、というところでしょうか。 進行中の難聴介入の前向き研究も結…
重度好酸球上昇の鑑別がAJMにあがっていたのでAbstのみチェック 5000以上のEoの場合.. ・感染症の頻度は少ない ・入院中発症の場合はほとんどが薬剤 ということでした。 日本の疫学とかも興味あるところですね A Retrospective Review of 193 Cases of Sever…
事件は現場で起きている!?ということで作業療法士による家庭環境を対象とした介入を行った転倒予防のRCT 結果はNegative studyと残念な結果。転倒予防研究はPopulationの選定とアドヒアランスや介入の遵守率がネックな気がしています。Positive studyが出な…
今年度よりJPCA関東甲信越ブロックで行っている総合診療プログラム専攻医を対象としたオンラインレクチャー、第2回目のテーマ「ヘルスメンテナンスだ」の中で紹介されていた論文ですhttps://www.facebook.com/groups/302513727999950/Updated Priorities Amo…
院内でのベッド移動と院内感染症の発症に関連性はあるか、という研究@BMJQS なにをもって不要とするか、の基準は難しそうですが...大事な視点での研究だと思いました Association between intrahospital transfer and hospital-acquired infection in the el…
毎月獨協でさせていただいている老年内科Lecture 今回は脂質異常症をテーマにさせていただきました 日本と海外のガイドラインの比較,6%ルール,有害事象,ノセボなどの確認と 75歳異常,フレイルや終末期の状況でのスタチン継続の是非...etc 話させていただきま…
Individualizing Prevention for Older AdultsJ Am Geriatr Soc. 2018 Feb;66(2):229-234.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29155445/毎月獨協総診で老年内科Lectureをさせていただいていて,その時いただいた質問がきっかけで調べた文献になります JAGS2018…
Pisaの斜塔のような姿勢異常,Pisa症候群 パーキンソン病でみられることがある姿勢異常の1つで側屈を伴う軸索性ジストニア まとまって調べたことがないのでちらっと調べてみました。可逆性のことがあることや2方向でのレントゲン撮像は知らなかったことなので…
Get up and go/Timed up and goは色々情報得られるのですが転倒に関するエビデンスという点では実はふわっとしています(J Am Geriatr Soc. 2013 Feb;61(2):202-8.BMC Geriatr. 2014 Feb 1;14:14.Age and Ageing 2008; 37: 442–448)なので個人的にはSPPBのほ…
【友情・努力・勝利】Plus Ultra ということで成功の確約なくTrialをしたScoping reviewなんとかIJERPHという雑誌にアクセプトをいただきました。共著の皆様には本当にありがとうございました!!Scoping reviewはメリットも色々有るんですが、やってみてわか…
サルコペニア AWGSのガイドラインがupdateされていたことを最近しりましたということで流し読み より多くの医療者/患者群に適応になりように変化があり、評価にSPPBが組み込まれているのが個人的には好きですAsian Working Group for Sarcopenia: 2019 Conse…
イギリスのプライマリ・ケア領域の診断エラーの測定研究(BMJ Qual Saf. 2021 Jun 14;bmjqs-2020-012594.) 診断機会の損失は4.3%で発生,37.1%で中等度以上の害をもたらしていた プロセスでの主な要因は診察,検査の実施と解釈,フォローアップ関連が多く,72%は2…
■降圧剤で転倒するのか② SPRINT研究以外にも色々調べてみると...研究によって差があり systematic review and meta-analysisだと有意差なしの結果 「健康な高齢者」なのか「機能障害がある高齢者」なのか,起立性低血圧があるのかないか...このへんはなかなか…
JC:降圧剤で転倒するのか① 降圧の歴史を変えたSPRINTstudyの関連文献で高齢者の降圧で転倒を増えるか調べてみました SPRINTstudyに組み込まれるような(高リスクの)健康な高齢者では降圧による転倒リスクで有意差は出ない、という結果 (関連文献の多さにも驚…
■Clinical Frailty Scaleに関して・定義がわかりやすい・臨床応用しやすいと非常に使いやすいCFS そして,CFSは様々な臨床転機と相関しているという報告(BMC Geriatr. 2020 Oct 7;20(1):393)もあります。高齢者医療に興味がある!!ってひとはCFSを意識してみる…
フレイル患者における降圧はどうするかCirc Res. 2019 Mar 29;124(7):1045-1060.レビューからの抜粋・健康な高齢者を対象とした臨床研究では80歳以上でも降圧のメリットが示されている・しかし、超高齢者では機能的不均一性が非常に大きいため、一律の治療戦…
高齢者の血圧管理に関して 1.血圧は死亡14-18年前にピークを迎え徐々に減る(JAMA Intern Med. 2018 Jan 1;178(1):93-99.) 2.2剤以上併用の高齢者で降圧剤中止してもあまり変化はない(JAMA. 2020 May 26;323(20):2039-2051.) Blood Pressure Trajectories in …
末梢性めまいの鑑別の1つとしての「上半規管裂隙症候群」 Tulio現象(眼振やめまいが音で誘発される)が陽性の人の慢性めまいの人を診る機会があったので振り返り/知識再確認に ■ SUPERIOR CANAL DESHISCENCE SYNDROME/SCDS/J Clin Neurosci 2018; 48:58–65 上…
続:持続1分以内のめまいの鑑別シリーズ 特に数秒間だけ持続するめまいの鑑別に上がる「前庭てんかん」...ちょっと調べてみました。 Epilepsy and the cortical vestibular system: tales of dizziness and recent conceptsFront Integr Neurosci. 2013 Nov 1…