フレイル患者における降圧はどうするか
Circ Res. 2019 Mar 29;124(7):1045-1060.
レビューからの抜粋
・健康な高齢者を対象とした臨床研究では80歳以上でも降圧のメリットが示されている
・しかし、超高齢者では機能的不均一性が非常に大きいため、一律の治療戦略は適用できない。
・老年医学では、高齢者の機能/フレイルティ/自律性の状態を考慮することが提案されている
CGAは非老年医には時間がかかるので...Clinical Frail Scaleを使用するのが良いのでは!?という意見も
CRSが1-3:機能保持
→成人と同じアプローチをする,SBP 120-140mmHgが目標
→単剤から開始し,身長の調整する
→起立性低血圧は常にチェックする
CRSが4-5:機能障害/ADL保持
→心血管疾患予防のRisk/Benefiの評価や降圧剤に耐えられるかふくめ機能やフレイルの詳細な評価を行う
→中等度の機能障害であればCRS1-3群に準ずる
→明確な機能障害があればCRS6-9群に準ずる
CRSが6-9:ADL障害
→降圧剤の調整を行う
→降圧をするのであれば単剤で低容量/ゆっくり調整,SBPの目標は150mmHg,3剤以上の投薬は避ける
→治療中にSBP<130mmHgや起立性低血圧がおきるのであれば降圧剤の中止や他の要因検索を行う
高齢者にエビデンスを適応するべきか?のAGSの提言と似たような感じのフロー
J Am Geriatr Soc. 2019 Apr;67(4):665-673
Clinical frailty scaleに関してはまた別記事で!!