薬剤ふくめ凝固異常がある状況での胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置は可能というレビュー
Safety of Thoracentesis and Tube Thoracostomy in Patients With Uncorrected Coagulopathy: A Systematic Review and Meta-analysis
Chest. 2021 Nov;160(5):1875-1889.
凝固異常がある状況での胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置の安全性に関するシステマティックレビュー&メタアナリシス
対象は疾患(血小板減少,肝硬変,腎不全)ないし薬剤(抗血小板,抗凝固)で凝固障害がある患者
アウトカムは大出血と死亡率
18件の研究,5134例で大出血と死亡率は0%(0-1%)だった
Abstractの6件を除外して12例のメタ解析も死亡率と大出血は0%だった(0-2%)
サブグループ解析でも同様の毛家だった
胸腔穿刺や胸腔鏡下手術を受けた未補正の凝固障害患者において、大出血や死亡率の高い合併症はまれであった。今回の結果は、適切に選択された患者において、胸腔穿刺や胸腔鏡下手術が安全に実施できることを示唆している。