ある病院総合診療医の備忘録+α

関東在住の総合診療医・老年病専門医です。日々の学びの書き留め用に。 Twitterもはじめました。 @GHhrdtk

JC ポリファーマシーへの介入:SR+Meta-analysis

Deprescribing for Community-Dwelling Older Adults: a Systematic Review and Meta-analysis.

J Gen Intern Med. 2020 Aug 20. pii: 10.1007/s11606-020-06089-2.

doi: 10.1007/s11606-020-06089-2. 

 

背景:ポリファーマシーと不適切な薬の使用は転倒,入院,認知機能障害,死亡のリスクの増加と関連している。地域居住の高齢者における減薬介入の有効性,有効性の比較,有害性を評価すること

方法:1990-2019年2月のOVID MEDLINE Embase,CINAHL,コクランで減処方の介入と通常ないし他の介入と比較した研究を検索した。一次アウトカムは全死亡,入院,QoL,転倒。二次アウトカムはPIMs。介入は包括的な薬のレビュー,教育的な取り組み.コンピューターによる意思決定支援に分類された。1人の研究者によって抄録されたデータは,別の研究者によって検証された。各研究のバイアスのリスクの評価にはコクラン基準を使用し,主要アウトカムについてはGRADEシステムを用いてエビデンスの確実性(COE)を判定した。

結果:バイアスのリスクが低・中程度の臨床試験が38件含まれた。 包括的な薬剤レビューは全死亡を減少させる(OR 0.74 COEは低),転倒,QoL,入院には影響を与えない(COEは低-中).13の研究のうち9の研究ではPIMが減少したと報告されている。教育的介入は全死亡,入院,QoLには効果がなく(COEは低-中),転倒に対する効果は不明(COEは非常に低い)。PIMは全ての研究で減少した。4つのコンピュータによる意思決定支援試験のうち2つの試験では介入群でのPIMの報告数が少なかったが,いずれの試験でも主要アウトカムは報告されていなかった。

議論:65歳以上の地域居住者においては、薬物の再処方介入により、死亡率および潜在的に不適切な薬物の使用がわずかに減少する可能性がある。