総合診療
Am J Med よりサイアザイド系利尿薬の副作用に関する報告(Am J Med. 2021 Sep;134(9):1148-1154) HCTZは個人的には12.5mgで使うイメージでいますRisk of Electrolyte Disorders, Syncope, and Falls in Patients Taking Thiazide Diuretics: Results of a Cr…
Risk of Intestinal Necrosis With Sodium Polystyrene Sulfonate: A Systematic Review and Meta-analysisJ Hosp Med. 2021 Aug;16(8):489-494. 高K血症に使う薬の1つ,Sodium Polystyrene Sulfonate(SPS)/ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(商品名:ケイキサ…
患者さん視点のDiagnostic Excellence(JAMA. 2021 Nov 18) JAMAで進行中のDiagnostic Excellence、患者さん視点での...ということで5つのポイントが紹介されました。 いろいろと身につまされる内容でした。。以降がんばります!! Diagnostic Excellence Throu…
Quality improvement outcomes from the introduction of a geriatrician into a rehabilitation settingJ Am Geriatr Soc. 2021 Sep;69(9):2648-2658.リハビリ病院において老年病コンサルト/CGAはFIMスコアは改善するという研究 2009年1月1日から2019年6月3…
前回のPERSPECTIVE(J Hosp Med. 2021 September;16(9):568-569.)に異議あり!!のPERSPECTIVE 個人的にはhypothesis-driven physical examination(HDPE:鑑別診断を考えながら行う身体診察)の視点は大事だとおもっているので,どちらかというと前回の記事よりの…
衝撃的なタイトルなので読まずにはいられなかったのですが...意義の低い診察(例:蜂窩織炎で入院した人に毎日胸部聴診を行う)をするくらいであれば,ベッドサイドの時間を患者さんとの対話,問題点の共有や不安や希望などを話す時間に使いましょう、という話し…
JHMの「Things We Do for No Reason™」(TWDNR)シリーズよりH.pyloriの血清検査の意義は? の抜粋です ・内視鏡検査の適応がある人は生検で診断を・内視鏡検査の適応がない人では便中抗原か尿素呼気試験を(血清検査は使用しない)・便中抗原か尿素呼気試験を…
抗精神病薬やコリンエステラーゼ阻害薬は転倒リスクか?(BMJ. 2021 Sep 9;374:n1925) 今回は投薬前と投薬後をビッグデータを使って比較するという研究。実は治療前の状態が一番リスクが高いという結果で,Benefit/Harmバランスを考える上での試金石になるよう…
歯科介入による高齢者の体重減少の抑制効果(J Am Geriatr Soc. 2021 Sep;69(9):2498-2506.) MEALS ON WHEELの「O」にあたる部分の介入。 歯が少ない人に歯科介入があると体重減少のリスクを減らせるという日本からの観察研究になります。胸熱ですね。 Dental…
JAGSより転倒予防介入のメタアナリシス(J Am Geriatr Soc. 2021 Oct;69(10):2973-2984) 運動+αが有用という結論 Interventions for preventing falls and fall-related fractures in community-dwelling older adults: A systematic review and network meta…
入院設定での非劣性研究という設定ですが,皮下注/CSはもっといろいろな設定でつかってよいと個人的には思っていますAdverse effects of subcutaneous vs intravenous hydration in older adults: An assessor-blinded randomised controlled trial (RCT).Age…
ADAのガイドラインには「Sole use of sliding scale insulin in the inpatient hospital setting is strongly discouraged. (Grade A)(Diabetes Care. 2019 Jan;42(Suppl 1):S173-S181.)」と書かれ、52個の論文がHITしたけど改善効果しめしている論文ないよ(…
入院中に生じた血圧高値に対して,(アムロジピンなど)半減期が長い薬の効果判定はゆっくりやらないと過剰投薬/降圧のリスクがあること,入院中に無理に薬剤介入しないまでも生活や食事のお話をして退院時にプライマリ・ケア医につなげること,を意識しておくは…
Association Between Physician Part-time Clinical Work and Patient Outcomes (JAMA Intern Med. 2021 Nov 1;181(11):1461-1469.) 19170人のホスピタリストの分析で「1週間のうち臨床をしている日数が多い人のほうが30d死亡率が低い」という結果が発表され…
前提の「VitDが充足している」の詳細がみつけられなかったのですが...栄養介入(乳製品を中心としたCaと1g/kg/d目標の蛋白補充強化)のみで骨折や転倒が減る,しかも女性も男性も!!ということで個人的にはすごい研究かなと・高齢者の骨折リスクをへらすための栄…
2019年のJHMのEditorialより(J Hosp Med. 2019 Mar;14(3):190-191.) ・医療者は無症候性の高血圧がすぐに進行して臓器障害を引き起こすのではないかという根拠のない不安を抱いている・過剰治療による潜在的な有害性を理解していない ・血圧上昇をみたら下げ…
ガバペンチノイド(プレガバリン,ミロガバリン,ガバペンチン)→浮腫→利尿剤、の処方カスケードの研究(J Am Geriatr Soc. 2021 Oct;69(10):2842-2850.) ガバペンチノイドというくくりを初めて知りました。。 CCB→浮腫→ループに引き続き,リリカ→浮腫→利尿剤の処…
JHMの「Things We Do for No Reason™」(TWDNR)シリーズよりせん妄を呈した高齢者にルーチンで尿検査を行うか? の抜粋です CommonDzのプラクティスやその背景をしっかり見直すよい機会で勉強になりました Things We Do for No Reason™: Obtaining Urine Tes…
個人的には入院中の発熱は結構興味深いテーマなんですが、なかなか研究が進んでいない領域っぽい感じもありそうです。施設要素や患者要素による影響が大きいことや、発熱、だけでなく、その他のバイタルや症状によっても対応がかわるので研究とすると難しい…
Medicina 2021年11月号 外来で役立つAha!クエスチョンでConvulsive syncope(失神性痙攣)をメインに病歴聴取に関して執筆させていただきました!!https://www.igaku-shoin.co.jp/journal/detail/39317https://www.amazon.co.jp/dp/B09JBKMR1B/ 病歴聴取の精度…
IPASSバンドルをつかった申し送りのRCTで有意差なし...どう解釈するか、というBMJQSのEditorial ざっくりと意訳すると・IPASSのエビデンスは揺るぎないもの・医療安全の介入試験は関連因子(リーダーシップ,環境の変化,導入の詳細,組織の歴史...etc)が多くRCT…
入院患者さんでWBC±発熱がまずでて色々検索するも原因不明→その後に下痢でCDIの診断、というCDIあるあるジレンマ 入院患者においてWBC>15000+下痢なし、の状況でCDI検索はするべきかに関してのJC先行研究(Clin Infect Dis. 2002 Jun 15;34(12):1585-92)WBCが…
敗血症疑いにおける救急外来でのバイタルサインの予後比較qSOFA vs NEWS ファイッ!!→NEWSは感度高め,qSOFAは特異度高めという結果Comparison of qSOFA and Hospital Early Warning Scores for prognosis in suspected sepsis in emergency department patien…
鳥と卵、どっちがどっちはともかく...難聴→認知症、だけでなく難聴と身体機能低下速度、難聴と身体機能低下の存在、は関連があるという報告。 このへんは今後出るであろう前向き介入研究に期待、というところでしょうか。 進行中の難聴介入の前向き研究も結…
重度好酸球上昇の鑑別がAJMにあがっていたのでAbstのみチェック 5000以上のEoの場合.. ・感染症の頻度は少ない ・入院中発症の場合はほとんどが薬剤 ということでした。 日本の疫学とかも興味あるところですね A Retrospective Review of 193 Cases of Sever…
事件は現場で起きている!?ということで作業療法士による家庭環境を対象とした介入を行った転倒予防のRCT 結果はNegative studyと残念な結果。転倒予防研究はPopulationの選定とアドヒアランスや介入の遵守率がネックな気がしています。Positive studyが出な…
院内でのベッド移動と院内感染症の発症に関連性はあるか、という研究@BMJQS なにをもって不要とするか、の基準は難しそうですが...大事な視点での研究だと思いました Association between intrahospital transfer and hospital-acquired infection in the el…
毎月獨協でさせていただいている老年内科Lecture 今回は脂質異常症をテーマにさせていただきました 日本と海外のガイドラインの比較,6%ルール,有害事象,ノセボなどの確認と 75歳異常,フレイルや終末期の状況でのスタチン継続の是非...etc 話させていただきま…
Individualizing Prevention for Older AdultsJ Am Geriatr Soc. 2018 Feb;66(2):229-234.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29155445/毎月獨協総診で老年内科Lectureをさせていただいていて,その時いただいた質問がきっかけで調べた文献になります JAGS2018…
Get up and go/Timed up and goは色々情報得られるのですが転倒に関するエビデンスという点では実はふわっとしています(J Am Geriatr Soc. 2013 Feb;61(2):202-8.BMC Geriatr. 2014 Feb 1;14:14.Age and Ageing 2008; 37: 442–448)なので個人的にはSPPBのほ…