総合診療
Medication use quality and safety in older adults: 2020 updateJ Am Geriatr Soc. 2022 Feb;70(2):389-397.より紹介論文②BP製剤と非定形大腿骨骨折のリスクに関しての論文(N Engl J Med. 2020 Aug 20;383(8):743-753) Atypical femur fracture risk versu…
Medication use quality and safety in older adults: 2020 updateJ Am Geriatr Soc. 2022 Feb;70(2):389-397.より紹介論文①80歳以上の高齢者で複数降圧剤内服者は安全に減薬できるか?(JAMA. 2020 May 26;323(20):2039-2051.) というテーマの論文紹介①Effec…
4-ATついでに以前から興味があった3D-CAMに関しても調べてみたところ...CAM-ICU vs 3D-CAMの研究や日本語版があることなど色々勉強になりました ①3D-CAM: derivation and validation of a 3-minute diagnostic interview for CAM-defined delirium: a cross-…
チームで低活動型せん妄に関してディスカッションになったついでに調べてみました(今回はアリピプラゾールに関して) ①An open trial of aripiprazole for the treatment of delirium in hospitalized cancer patientsPalliat Support Care. 2011 Dec;9(4):35…
調べる機会があったので副腎不全の診断エラー関連まとめてみましたrandom コルチゾールのオーダーの閾値の設定などこのへんは色々と難しいと日々感じます。。。 Primary adrenal insufficiency in the United States: diagnostic error and patient satisfac…
研修医の長先生とみた尿膜管遺残膿瘍の症例をEmerg Med Jに掲載いただきましたhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35321922/https://emj.bmj.com/content/39/4/278腹痛+臍からの排膿という特異的な症状で受診されたのでSnap診断にいたった症例ですとはいえ、臍…
□高齢者の貧血に関してのTIPS/備忘録 まだ備忘録段階なのですがざっとわかっていることをまとめてみました。疫学,予後の関連,診断,UAAの定義...いろいろ勉強になりました。 貧血が機能や予後に関連している...というのはそりゃそうだと思う反面,いままで抜け…
最近NEJMで出たFUOのレビュー(N Engl J Med. 2022 Feb 3;386(5):463-477)で院内FUOのところに「Mycoplasma hominis」の記載があったのですが...経験もなくそもそもさっぱりわからなかったので少し調べてみましたMycoplasma hominisは泌尿生殖器の常在菌で一…
Association between age at onset of multimorbidity and incidence of dementia: 30 year follow-up in Whitehall II prospective cohort studyBMJ. 2022 Feb 2;376:e068005. 高血圧,聴覚障害,喫煙,肥満,うつ病,糖尿病...いろいろ認知症も予防可能な部分が…
Association Between Cataract Extraction and Development of DementiaJAMA Intern Med. 2022 Feb 1;182(2):134-141. 認知症のリスク 12個(教育不足,高血圧,聴覚障害,喫煙、肥満,うつ病,運動不足,糖尿病,社会的接触の少なさ,過度のアルコール消費,外傷性脳…
すこし前ですが、良質な診断WG(旧:診断エラーWG)で行った下部消化管穿孔を対象とした多施設後ろ向き観察研究の研究がScientific Reportで公開されました Diagnostic error rates and associated factors for lower gastrointestinal perforationSci Rep. 202…
高血圧の要素でいままでNSAIDsやステロイド以外の薬剤を考えたことがなかったので...これは学びになりました。 Prevalence of Medications That May Raise Blood Pressure Among Adults With Hypertension in the United StatesJAMA Intern Med. 2022 Jan 1;…
【Clinical Image掲載】 Lateral tongue bite in patient with transient loss of consciousness https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ccr3.5264一過性意識消失でみられる舌側面の咬傷は頻度は少ないですがてんかんに特異的で診断的価値が大きい所…
話題になっていた論文ではありますが...UpToDateの「What's new in geriatrics」より抜粋⑤終末期のDeath rattle,いわゆる死前喘鳴,のどのゴロゴロに対してブチルスポコラミン 20mgを1日4回CSの有用性を示したRCT Effect of Prophylactic Subcutaneous Scopol…
UpToDateの「What's new in geriatrics」より抜粋④ ここ数年での知見を踏まえたRLSの新しい推奨(Mayo Clin Proc. 2021;96(7):1921-1937) 薬剤使用に伴う問題からドパミン受容体作用薬よりプレガバリン,ガバペンチンの推奨があがっています①週2日以上のRLSに…
UpToDateの「What's new in geriatrics」より抜粋③ パーキンソン病および関連疾患は神経変性疾患の中で2番目に多にも関わらずあまり緩和ケアが行われていない...という背景からパーキンソン病(PD)および関連疾患の緩和ケア/ホスピス紹介基準が提唱されました…
UpToDateの「What's new in geriatrics」より抜粋② 高齢者の進行癌でCGA(高齢者総合機能評価)で1つ以上該当しそうな人に、CGAを行うと化学療法の副作用低減だけでなく転倒やポリファも改善する、という多施設クラスターRCT CGA!!CGA!!CGA!! Evaluation of ge…
2022年ということでUpToDateの「What's new in geriatrics」より抜粋① 高齢者医療としては ・白内障への介入は股関節骨折や転倒介入に関して一定のエビデンスがありCGAでの評価対象の1つ ・白内障の手術ができない全身状態、というのは極めて稀 ・手術適応の…
BigDataのrandomサンプル+前後比較の研究で抗コリン/鎮静剤の新規使用は転倒に関連した骨折のリスク増加と一時的に関連しているという結論 Effects of anticholinergic and sedative medication use on fractures: A self-controlled design studyJ Am Geria…
そもそも背景で骨粗鬆症と難聴の関連などなど知らなかったので勉強になりました Osteoporosis, bisphosphonate use, and risk of moderate or worse hearing loss in womenJ Am Geriatr Soc. 2021 Nov;69(11):3103-3113 難聴は米国で3番目に多い慢性疾患ADL…
Pharmacist-led interventions to improve medication adherence in older adults: A meta-analysisJ Am Geriatr Soc. 2021 Nov;69(11):3301-3311.成人のアドヒアランス改善(Med Care. 2010;48(10):923-933.)喘息の患者のアドヒアランス改善(Eur Respir J. 2…
いよいよ今日から『岸辺露伴は動かない』3夜連続で放送開始ィィイ! 初日は“ザ・ラン”っ!! JCは今月のJHMのTWNDRより・退院処方に何も考えずにビタミン剤入れないでね・そもそもアルコール使用障害の評価と治療を検討しようね・食事に関する不安があれば適切…
骨粗鬆症に対するBP製剤の効果はすぐにはでないので...どれくらいの予後があれば骨粗鬆症の治療を開始するか...という問題がありますIndividualizing Prevention for Older Adults(J Am Geriatr Soc. 2018 Feb;66(2):229-234.)の文献では70歳以上の女性 8ヶ…
最近JAGSでLonelinessに関する文献が多い気がします孤独は約3年ほど健康寿命を短くするという、孤独が健康寿命にに与える影響を評価した研究がでていました Loneliness and health expectancy among older adults: A longitudinal population-based studyJ A…
終末期に社会的孤立と孤独はそれぞれ1/4にみられるが,両者両方を経験する患者は少ないという内容。 孤独感と社会的孤立は相関しない、などなどこの辺の領域の学びになる内容でしたThe epidemiology of social isolation and loneliness among older adults d…
高齢者や認知症患者での疼痛管理の不十分さはGeriatricでの問題の1つです 在宅設定での検証と鎮痛による機能改善を証明した研究になります Pain treatment and functional improvement in home health care: Relationship with dementiaJ Am Geriatr Soc. 20…
JHMのTWNDRより、EF低下した心不全患者が急性非代償性心不全で入院するとき、水分制限、の意味はあるのか? 恥ずかしながらこれ全然知らなかったので勉強になりました。。。 ※TWNDRは明確な結論や臨床実践の基準を示すものではありません。興味ある人は是非…
Cost-effectiveness of secondary fracture prevention intervention for Medicare beneficiariesJ Am Geriatr Soc. 2021 Dec;69(12):3435-3444Key Points 骨粗鬆症性骨折後の二次骨折予防介入は,メディケア受給者にとってコスト削減になる可能性が高く,結…
VitDの濃度が高いことのPositiveな効果(転倒による入院が減る)を検証した14-15年の研究。ベースラインの血中濃度測定もされていて待望の長期研究、ということで個人的には胸熱な研究です ビタミンDに関しては何回か取り上げさせてもらっているのですが...今…
POLSTは重症患者やフレイル患者の治療強度に影響するか?というシステマティックレビュー ACPや終末期医療において選択肢にあがるPOLST、その効果に関してのレビューになります The influence of POLST on treatment intensity at the end of life: A system…